微粒剤Fとは?

  微粒剤Fは水を使わないで散布する農薬のひとつで、粉剤と粒剤の中間に位置付けられる剤型です。基剤には珪砂などが用いられており、その表面に農薬成分がコーティングされています。これまで微粒剤Fは一部の土壌処理用途で使用されていましたが、平成23年からは水稲の病害虫防除でも利用できるようになります。新しい水稲用微粒剤Fは、これまで水稲で一般的に使用されてきた粉剤(DL粉剤)と同じように稲に直接散布して使用することができるため、病害虫の発生を確認した後でも使用することができます。本剤の最大の特長は散布時の飛散が極めて少ないことです。DL粉剤の平均粒径は22μm、一般の散布ノズルの平均粒径が50〜80μm以下であるのに対し、本剤は63〜212μmの砂状の粒子からなるため、飛散しにくいのです。この特長により、周辺作物への飛散リスクや散布者の農薬被曝リスクが大幅に軽減され、周囲に人家がある場合でも安心して使用することができます。
 本剤は、粉剤の散布に用いている手持ちの動力散布機をそのまま使用して散布することができます。ただし、粉剤と散布特性が大きく異なるため、微粒剤F専用ホースを使用し(小面積の場合はホースを使用しないで散布することもできます)、適切な開度で散布する必要がありますから、はじめて使用する際には散布マニュアルをよく読んで正しい散布操作をこころがけて下さい。

粒径分布
DL F
DL粉 F粉
fig10 fig9
fig3 fig4
散布DL

DL粉剤の散布風景

微粒剤Fの散布風景

微粒剤Fの付着状態

微粒剤Fの付着状態

(写真提供:クミアイ化学工業株式会社)
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