土の中にあるセンチュウの卵を数える

 植物寄生性線虫はほぼ0.5mm〜2mmぐらいの糸状の動物です。土壌中にいるこれらの線虫を分離するためにはベ−ルマン法という簡便な方法があります。線虫はネコブセンチュウやシストセンチュウのように自分の体の一部に卵をまとめて生むものもありますが、ほとんどのセンチュウが土壌中に生み落としにします。したがって卵を土壌の中から探し出すのは大変な仕事になります。そこで比較的簡単に卵を集める方法を考えてみました。最も有効な方法が二層遠心分離法です。調査する土壌を10〜100g(卵の密度による)をビーカーに取りl蒸留水を100〜1000ml加えよく分散させます。325メッシュの篩を通し粘土粒子を除く。振動篩を使うと能率良く作業出来ます。篩の上に残ったものを20ml程度の水で遠心分離ガラス管に取り、比重を1.2に調整した硫酸マグネシュウムの溶液をピペットでカラス管の底に20〜25ml静かに注入します。2,000回/分で5分ほど遠心分離して、比重液と水の境界面に集まったものをビペットで吸い取り、蒸留水に加え実体顕微鏡で観察します。やや煩雑な方法ではありますが卵を数えるにはこの方法以外にはないと思われます。

硫酸マグネシュウム液とサンプルの水との境界にセンチュウや卵がが集まる 震動篩