クワシロカイガラムシの雄に寄生した寄生蜂の運命


 クワシロカイガラムシに寄生する有力な寄生蜂としてチビトビコバチという寄生蜂がいる。カイガラ虫が産卵して幼虫がふ化すると、♀になる幼虫と♂になる幼虫は別々の場所に定着して成長を始める。
 この時期にチビトビコバチがやってきて雌にも雄にも産卵する。カイガラ虫の♂は30日で成虫になって交尾に飛び立つ。同時にトビコバチも羽化する。このトビコバチは何を寄主とするのでしょうか?寄主の記録としてはウメシロカイガラムシがありますが、ほとんど生態は同じなのでこの時期寄生に適した虫はいない。
 ♀は成虫になって産卵を始めるまでに50−60日かかるが、チビトビコバチの方もその時期にカイガラ虫の虫体がマミ−化して蛹から成虫になる。結局カイガラ虫の雄に寄生したチビトビコバチは無駄な命となって子孫を残すことができない。不合理な話で謎が残る

チビトビコバチ成虫雄と雌 トビコバチの寄生を受けてマミ−となったクワシロカイガラの雌 クワシロカイガラ雄繭から羽化する雄成虫