農薬の新施用技術検討協議会

 農薬散布はこれまで過酷な作業の一つとされてきましたが、農業分野における担い手が不足するなか、今後活躍が期待される若者や女性の農業参入を促すためにも、農薬散布作業の改善に資するドローンや無人散布等の新しい施用技術の活用が重要となります。また、農薬を巡る新たな施策や評価基準がうちだされる状況において、IPMのさらなる推進や農薬使用量の低減が求められています。

 これらの状況をふまえて、協会は新しい農薬施用技術の検討を行うことを目的とした協議会を2021年度に設立いたしました。

 

農薬の無人処理に関する調査

 省力的・効率的かつ作業者の暴露を低減するための農薬の施用技術について、以下の調査・検討をすすめています。
・常温煙霧法
・省力的で散布者暴露も大幅に軽減される新たな処理方法等

 

省力的な処理法に関する調査

 新しい視点から農薬散布水量の見直しに向け、以下の調査・検討をすすめています。
・果樹における散布方法、散布水量の現状調査
・大規模露地野菜における散布方法、散布水量の現状調査

 

ドローン散布に関する調査

 ドローン散布については、農薬会社、都道府県より農薬登録・普及に際して適正な散布条件、評価方法等の整理を希望する声が多いことから、ドローン散布の作物種・栽培形態の適応性、作物ごとの適正な散布水量、薬効評価を行うための試験系(試験区面積、処理条件等)の確立等を目指します。

具体的な取り組みはこちら(関係者限り)ロック